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裏庭の穴に溜めすぎた生き恥の集合体

2021年1月に観た聴いた読んだもの

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1ヶ月の間に観たり聴いたり読んだりしたものをメモする企画。
バイトを辞めてから趣味への時間がめちゃくちゃ取れるようになったので先月に比べて色々接種できた。
感想は毎回のごとくとても簡素なものです。

観た

ドラマ『仮面ライダークウガ』31~37話

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YouTubeで引き続き鑑賞。
今月は課題に追われすぎて37、38話を見逃すという痛恨のミスを犯した。おそらくめちゃくちゃ重要な回だったので見逃したのが痛恨すぎる。課題をやる時間を削ってでも見ておけばよかった…。

映画『新 感染半島 ファイナル・ステージ』(原題: 반도)

youtu.be

感染爆発が半島を崩壊させてから4年後、家族を守れなかった元軍人のジョンソクは、亡命先の香港で廃人のような暮らしを送っていた。そんな彼のもとに、ロックダウンされた半島に戻り、大金を積んだトラックを見つけ、3日以内に帰還するという仕事が舞い込む。だが、潜入に成功したジョンソクのチームを待っていたのは、さらに増殖した感染者たちと、この世の地獄を楽しむ狂気の民兵集団631部隊。両者に追い詰められたジョンソクを助けてくれたのは、母ミンジョンと二人の娘の家族だった。大金を奪えばこの国を出られるという最後の希望にかけて、手を結ぶことにした彼らの決死の作戦とは──?

引用:https://gaga.ne.jp/shin-kansen-hantou/about/

映画『新感染』の4年後の世界を描いた作品。続編というよりはユニバース的というか同じ世界観の別作品と思って差し支えなさそうな作品だった。ポストアポカリプスな世界での主人公達、韓国内の生き残りや暴徒となった軍など群像劇的に繰り広げられる人間模様もありつつド派手なアクションがたくさんでかなり楽しめた。ジョンソクを演じるカンドンウォンがとにかくイケメン。
邦題がやはり気になってしまう。前作『新感染 ファイナル・エクスプレス』の原題は日本語に訳せば「釜山行き」だし、本作の原題もシンプルに「半島」だ。キャッチーさを意識した前作の邦題を踏襲しようとした結果、繋がりがあるのは分かりやすいがイマイチ頓珍漢なタイトルになったことは否めない気もする。
そういう細かい点を気にしなければ、今年初めての映画としてかなり景気の良いアクション映画だった。

ドラマ『岸辺露伴は動かない

予告はこちらから。

ヘブンズ・ドアー! 今、心の扉は開かれる――

ジョジョの奇妙な冒険」からスピンオフした荒木飛呂彦の同名傑作漫画を映像化!高橋一生演じる漫画家の岸辺露伴が、遭遇する奇妙な事件に、相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力“ヘブンズ・ドアー”を使って挑む姿を描く!

引用:https://www.nhk.jp/p/ts/YM69Q8456J/

最高〜!!
原作らしさを残しつつも元々単独の話となっていた3つのエピソード(そのうち1つはノベライズが原作)を連続ドラマとして1つにまとめ上げた、実写化大成功なドラマ。映画版の4部も個人的には上手く実写のフォーマットに落とし込めていると思っていたし今でも好きなのだけれど、個人的にはこのドラマがそれをはるかに越えていったように思えた。1話の出だしからしてドラマオリジナルの展開なのだけどその時点で「岸辺露伴」という人物の説明として完璧。露伴ならこーするというのがよく分かる。
特に3話『D・N・A』は設定の根幹以外はほとんど改変を加えられているがその改変がより原作の「遺伝」というテーマや「奇妙な巡り合わせ」という展開がさらに浮き彫りになり、さらに「血統」というジョジョのテーマまで関連づけるというとても素晴らしい出来。奇妙な巡り合わせという点では原作以上に「運命」を感じさせる形になっていた。
余談ながらメインキャラクターの「岸辺露伴」と「泉京香」はどちらも文豪の名前を引用しているけど、オリジナルキャラとして登場した「平井太郎」は江戸川乱歩の本名みたいですね。一見普通の名前だけどそこの法則も踏襲している点も細かくて好き。

映画『ラ・ラ・ランド』(原題: La La Land)

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夢を叶えたい人々が集まる街、ロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミアは女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。ある日、ミアは場末の店で、あるピアニストの演奏に魅せられる。彼の名はセブ(セバスチャン)、いつか自分の店を持ち、大好きなジャズを思う存分演奏したいと願っていた。やがて二人は恋におち、互いの夢を応援し合う。しかし、セブが店の資金作りのために入ったバンドが成功したことから、二人の心はすれ違いはじめる……。

引用:https://gaga.ne.jp/lalaland/about.html

ドルビーシネマ上映で鑑賞。
まず純粋に楽しめたのは音楽と映像。
そもそもポスターの色合いやフォントのチョイスなどが好みにドン刺さりで音楽も「Another Day of Sun」しか知らなかったがとても好みだったのだが、それらの要素は映画本編でも十二分に楽しむことができた。
そして楽しめたと同時に苦しくもなったのはストーリー。というのも今の自分と恋人を主人公のセブとミアにどうしても重ねてしまう部分が多かったからだ。

 

 

終盤の展開に触れています語り草になるのはラストに繰り広げられるシーンだろう。決して100パーセントでハッピーとは言えないが短い時間の恋愛で育まれたものは2人に確かに息づいている、なんともビターな終わり方はとても切ない。
その切ない感情を引き起こすのは走馬灯のように駆け巡る「ありえたかもしれない5年間」の回想だ。ここでこの選択ができていたら、この道を選べていたら、何かが違っていればという「もしも」が8分間展開される。しかしジャズバーでセブを雇っていたビルが快く2人を送り出した事などが象徴するように、これらの「もしも」は仮に (映画の世界観を無視して) 時を戻せたとしても叶わないものだろう。それが一層切ない。
また、今の自分達は映画で言うところの「夏」の状態である。しかしその後「秋」「冬」が来てしまうのでは、と嫌な妄想もしてしまった。
とはいえこういうほろ苦さというのはあるが「共に人生を歩めなくなっても2人が育んだ愛は2人の中に残っている」というラストは決してバッドエンドではない、救いのある終わり方だったとは強く思う。

 


自己投影による苦しさもあったが音楽演出共にとても楽しめた映画だった。
同じ監督による『セッション』も観たくなった。これとはまるでテイストが違いそうだが楽しみだ。

ドラマ『トゥルース・シーカーズ ~俺たち、パラノーマル解決隊~』(原題: Truth Seekers)

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ニック・フロストとサイモン・ペッグが出演する「トゥルース・シーカーズ」は超常現象にまつわるコメディー。パートタイムの超常現象調査員がチームを組み、放棄された精神科の診療所や、今まで足を踏み入れることのなかった第二次世界大戦の地下壕などを訪れ、イギリス中から寄せられるゴースト目撃例の真偽を暴いては撮影していく。超自然現象をより頻繁に体験するうち、恐ろしい陰謀に遭遇し、致命的な結果が待ち受ける。

引用:https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B08JCW2DM8

Amzon Prime Videoオリジナルドラマ。一夜で一気見。
それぞれ複雑な事情を抱えたメインキャラの3人が心霊現象に突撃していき、やがて1つの陰謀に立ち向かうことになっていく…というあらすじ。
愉快な印象の邦題でジャンルは単にコメディと区分されているが、実際にはコメディもありつつホラー要素もかなり強い。笑えるシーンも多いがホラーがおざなりになることはなく、最後までちゃんと怖がらせてくれる。毎回遭遇する恐怖現象もやや後味悪く終わるものもあれば良い話で終わるものもあり幅の広い8エピソードが楽しめる。そして各話で散りばめられた無関係にも思える要素達が最後に全て繋がり1つのエンディングに収束していく構成は見事。
ニック・フロストサイモン・ペッグによる作品はこれが初めてだったが2人による別の作品も観てみたくなった。もちろんこのドラマのシーズン2も。

アニメ『憂国のモリアーティ』6~11話

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革命のためにウィリアムが打ち出した新たな計画。それはロンドンの市民たちを観客に、世界の歪みが最も顕になるような死を演出する゛犯罪の劇場化”。ウィリアムが犯罪劇の最初の舞台として選んだのは、豪華客船「ノアティック号」。主演は若き伯爵、ブリッツ・エンダース。彼には人狩りをしているという黒い噂があって…。計画が進む中、ノアティック号に乗り込んだウィリアムは謎の男と出会う。

引用:https://moriarty-anime.com/story/06

数ヶ月を経て続きを視聴。
モリアーティ達のイギリスを変えようとする計画が開始。そしてシャーロック・ホームズが登場し物語に関わってくる。
それ以降はホームズ視点のエピソードが多く、前半のようにモリアーティ視点で犯罪コンサルタントとして暗躍する話が続くと思ってたので意外だった。とはいえ安定して面白い。
これで2期無かったらさすがにダメだろ!という終わり方だったが無事に2期が決まったのでよかった。

映画『きっと、うまくいく』(原題: 3 Idiots)

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あなたの人生が光り輝くヒントがきっとある!
大学時代の親友3人が織りなす、至高の人生感動エンターテインメント。
舞台は日の出の勢いで躍進するインドの未来を担うエリート軍団を輩出する、超難関理系大学ICE。未来のエンジニアを目指す若き天才が競い合うキャンパスで、型破りな自由人のランチョー、機会よりも動物が大好きなファラン、なでも神頼みの苦学生ラージューの“三バカトリオ”が、鬼学長を激怒させるハチャメチャ珍騒動を巻き起こす。
彼らの合言葉は「きっと、うまくいく!!」
抱腹絶倒の学園コメディに見せかけつつ、行方不明になったランチョーを探すミステリー仕立ての“10年後”が同時進行。その根底に流れているのは、学歴競争が過熱するインドの教育問題に一石を投じて、真に“今を生きる”ことの素晴らしさを問いかける万国普遍のテーマなのだ。

引用:https://www.nikkatsu.com/movie/32540.html

興味を持ってから約7年越しぐらいの鑑賞。
最高~!!
めちゃくちゃ好きな作品だった。
大学時代と現代を交互に描き、勢いの良いコメディタッチながら社会問題や個人の葛藤を、さらに10年後では謎を散りばめたサスペンス的な展開も。映画で散りばめられた様々な要素を最後まで活かし続け、思わぬものが心にグッとくるものになるなどとても巧み。そして最後は明るく晴れやかに痛快に、観客に「きっとうまくいく」と語りかける。3時間があっという間だった。
インド映画特有のダンスシーンも映画の流れを阻害するものではなく、むしろちゃんと物語の一部として機能しているものだった。これはインド映画への偏見があったからが故の驚きかもしれない。
劇中を通して描かれるインドの社会問題は日本で生きる自分にもかなり身につまされる話だった。競争の熾烈さという点ではインドよりも緩いかもしれないがそれでも似たような問題は結構あるはずだ。だからこそこの映画が、ランチョーが輝かしく見える。
少々荒唐無稽だったりご都合主義じゃない?と思わせる展開もあるけど、それを含めてこの映画は勢いがすごくとてもポジティブで、こんな時代を生きる自分達に「うまくいく」と語りかけてくるのだ。
初めてのインド映画だったけどとても楽しめた。インド映画がどうこうというのを除いても生涯ベスト映画の1つに入るぐらいには好き。特に大学生である今観れてとても良かった。
Aal izz well.

聴いた

Foxy Shazam - The Church Of Rock And Roll

The Church of Rock and Roll

The Church of Rock and Roll

  • 発売日: 2018/11/27
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

日本ではYouTubeiTunesがなぜか対応していない。
アメリカのロックバンドFoxy Shazamによる4枚目のアルバム。
前作(まだ聴いてないけど)で爆発したロックンロールリバイバルの要素をさらに突き詰めたゴキゲンなサウンドのアルバム。元来の変態センスも顔を覗かせつつよりパワフルに、よりロックンロールに接近。アルバム名も「ロックンロールの教会」と自信満々。
ずっと聴きたかったアルバムだったので聴けてよかった。

Billy Cobham - A Funky Thide Of Sings

パナマアメリカ人ドラマーのBilly Cobhamによる4枚目のオリジナルソロアルバム。ディスクユニオンでなんの知識も入れずに買った。
フュージョンジャズの名手だったようで、全編通してそのような曲が続く。ノリノリだぜ。
終盤は長尺の曲やドラムソロの曲が。ポップスでは中々聴くことがないので新鮮。

グループ魂 - TMC

TMC

TMC

THE FIRST TAKEの影響で数年ぶりにグループ魂への熱が再燃したので改めて通しで聴いてみた。
歌詞もコントも基本的に馬鹿馬鹿しいのに音楽の質はとても高くジャンルの幅も広い。ジャパニーズパンクからガレージロックから上質なダンスチューンまで。でも歌詞は下らなすぎる。でもそんな馬鹿馬鹿しい歌詞も「本気」なのだ。だからグループ魂は最高。

Yogee New Waves - PARAISO

Paraiso

Paraiso

  • Yogee New Waves
  • インディー・ロック
  • ¥1375

これもディスクユニオンで何の知識も入れずに購入。バンド名ぐらいは知っていたけど。友人が良かったと言っていたので買ってみた。
確かにとても良いインディーロックアルバムだった。まだちゃんと聴き込めていないのでまた繰り返し聴く。 

読んだ

荒木飛呂彦岸辺露伴は動かない 2』

人気漫画家・岸辺露伴が語り、体験する怪奇なるエピソードの数々!
ついに待望の第2巻の発売が決定! 収録されるエピソードは
『望月家のお月見』、『月曜日 天気-雨』、『D・N・A』、『ザ・ラン』の4編!

引用:http://www.araki-jojo.com/1303/

半年ほど前から積読していたものをドラマ版鑑賞後に読んだ。
分かりきってはいるがとても面白い。
改めて『D・N・A』を読むと本当にドラマは改変されているのだなと。でも象徴的な台詞やテーマの根幹はブレていないからすごい。

夏目漱石夢十夜』『草枕

夢十夜・草枕 (集英社文庫)

夢十夜・草枕 (集英社文庫)

  • 作者:夏目 漱石
  • 発売日: 1992/12/15
  • メディア: 文庫
 


夢に現れた無意識の世界を綴る「夢十夜」。美しい春の日、青年画家と謎の美女との出会いを描く「草枕」。漱石の東洋的ロマンティシズムの世界を伝える名作。(解説・平岡敏夫/鑑賞・大林宣彦

引用:https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=4-08-752033-1

1つの本で読んだのでまとめて。課題の為に読んだ。どちらも初読。 
夢十夜』はその名の通り全10編がまさに「夢」のような荒唐無稽で幻想的な物語。
草枕』の「非人情」の芸術への挑戦と諦めという主題は芸術家になりた~いと敢然と思う自分としては身につまされる話だった。

どちらも偉そうに語れるほどは理解しきれていない。

まとめ

映画3作、ドラマ3作、アニメ1作、アルバム4枚、漫画1冊、小説2作と今までに比べればかなり取り込むことができた。生涯でお気に入りな映画の1つにも出会えたのでとても良い月。
2月も既に映画を2作観ているので幸先が良い。Netflixにも入会するつもりなので今まで以上に色々観たい。

それでは。